クスコを訪れる時には、時間が少しでもあれば、迷路のような路地を散歩するようにしている。
スペイン植民地時代の古い街並みを歩いていると、インカ帝国の名残をいたる所で目にする。インカの頑丈な基礎は破壊しきれずに、貴族の屋敷や教会に転用されたのだ。
今では景観にインカとスペインは融合して、クスコは独特に風光明媚な町として存在する。
漆喰の白い壁に赤い瓦の屋敷は、スペインのコロニアル様式の典型だ。屋敷の中には、噴水をもつ中庭・パティオがある。
街路を歩いていれば、インカ時代の精巧な石組みが土台となっていることが、よくわかるだろう。
坂道の多い、石畳の細い路地を歩いていると、アンデスの都にいることを実感できる。