日の出の少し前、チチカカ湖と空は、朝焼けで橙色に染まった。
ラパスの方角には、遠くイリマニ山が見える。
逆光に浮き立つレアル山群のシルエットも、夕焼けとは違う美しさだ。
村人の一日は早くも始まっているようだ。
クワを持った人や、学校に行くのか子供達も通り過ぎて行く。
荷物は馬に預けて、ロッジを出発する。
島の人の生活風景を横目に、船着き場まで歩いて下りる。
長い歴史を感じさせる石の階段を下りて行くと、途中に泉がある。
プレ・インカの時代より、今も村人に使われている、とても古い泉だ。