朝一番の光が谷に射しこむと、サウスリムの岸壁がオレンジ色に輝く
昨夜の雨は、上のサウスリムでは雪だったようで、岸壁の上部に雪が張り付いてる。
陽光が谷の中に到達するのは、夜明けの2時間くらい後だろうか。かつて先住民が住んでいた小さなオアシスを後にして、一番上のサウスリムへ登る。何度もグランドキャニオンを望みながら歩ける快適なトレイルで、ぐいぐいと標高を稼げる。
谷の上から望むグランドキャニオンは荒地そのものだが、先住民の歴史はここにも感じられた。コロラド川沿いのファントムランチにある小さな住居跡は、幾世代も重ねた歴史を感じさせる“遺跡”そのものであった。