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レンソイス砂漠をの古代の森の痕跡:マングローブの化石
レンソイスを縦断して大西洋へ
砂丘の高台から遠く望んでいた大西洋に歩いて到着するのは、なんとも感慨深いものです。
強風に荒れた大西洋の波が打ち付ける砂浜に沿い、近くの漁村へ向かいます。砂浜は潮の満ち引きで様相が全く異なるため、干潮の時間に着くようにします。
ちらほらと黒い岩礁のようなものが見えます。これは、マングローブの化石です。
まだ鉱物に置換されるほどの時間は経っていないので、正確には“炭化したマングローブ”です。
ボロボロと崩れてしまうマングローブの化石(木炭?)があるということは、
この砂浜はマングローブの林に覆われていたということです。
レンソイス砂漠が現れる前に広がっていた林なのでしょう。
この化石を見ながら、かつてレンソイス砂漠以前にあっただろう緑の森をイメージしてみると、万物流転する世界の無常を感じます。