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日本でのチョリソーへの誤解
日本でチョリソーと聞くと、「辛い」というイメージが先行しますが、実は本物のチョリソーは全く辛くありません。
この誤解がどこから生まれたのかは謎ですが、実際のチョリソーはステーキの延長のような芳醇な粗挽きソーセージなのです。
そして、皮はプチプチというドイツのウィンナー的なイメージもありますが、これも大きな誤解です。実際はパリパリなのです。
スペイン発祥の腸詰料理「チョリソー」
チョリソーとはスペイン発祥の腸詰です。ドイツ発祥のウィンナーとは発祥が異なります。ウィンナーがゲルマン系の腸詰料理なのに対して、チョリソーはラテン文化圏の腸詰なのです。
その意味も、ラテン語で「しょっぱい」という意味になります。唐辛子も入っていないので、辛くないのです。
アルゼンチンの本場のチョリソー
この本物のチョリソーを南米で食べることができるのは、主にアルゼンチンとブラジルです。どちらも世界的な畜産国で、肉料理への情熱は世界屈指でしょう。
チョリソー一本食べると、小食の方であればお腹いっぱいになるボリュームです。アルゼンチンであれば、伝統料理・牛肉のステーキとともにチョリソーを食します。
アルゼンチン伝統的な焼肉・アサードでは、チョリソーは必ず必要です。無骨な鉄網で時間をかけて焼く「アサード」は、日本では味わえない別次元の美味です。
牛肉だけで300~500グラムを食べるのは普通ですが、アルゼンチンではこのステーキとともにチョリソーも食べることができてしまいます。それは、アルゼンチン名物のワインが共にあるからかもしれません。食がどんどん進むようにどんどん食べるのが、アルゼンチン流です。
パタゴニアであれば、羊のアサードとともに食べたいところです
アルゼンチンのチョリソー料理
チョリソー単体で食べるのも、このように美味です。そして、シンプルに、フランスパンで挟んで食べる「チョリパン」は、アルゼンチンの国民的なファストフードです。
伝統的な煮込み料理「ギソ」に、チョリソーを入れた煮込みもアルゼンチンでは誰もが食べる料理でしょう。