インカ帝国末裔のケチュア族・アイマラ族は、色彩豊かな民族衣装をまといます。
鮮やかな色の元は、もちろんかつては全て天然でした。
たとえば、サボテンに付く虫・コチニージャ(コチニール・カイガラムシ)からは、“赤”の染料が取れます。
ウチワ・サボテンが白くなっている場所をよく見ると小さな虫がたくさん張り付いています。
この虫を集めて、すり潰して、赤紫色の体液を集めます。
そして、ぐつぐつと熱湯で染色をすると、鮮やかな“赤”が生まれます。
インカ時代には、このコチニージャは養殖されていたそうですが、元をたどれば、はるか昔のプレ・インカから続く古代の伝統法なのでしょう。