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水晶の白い砂漠「レンソイス」の成り立ち
白いキャンバスに翡翠を散りばめたような世界。
巨大な砂漠をキャンバスに、湖を翡翠に例えたとしたら、それは荒唐無稽な景色だろうか
レンソイス砂漠は水晶の粒で成り立つ白い砂漠だ。その地下に膨大な水を蓄える雨期明けの数ヶ月、砂漠から滲み出た水が、砂漠に無数の湖を形成する。
水晶の砂粒は光線の微細な変化を映す万華鏡のように、眩く色彩変化する
わずか数ヶ月の奇跡のように儚い絶景は、壮大な地球のリズムに支配されている
南米大陸で肩のような部分に当たるブラジル北東部の沿岸は、貿易風の影響で東風が吹く。西の内陸のアマゾンから流されて来る土砂が風に撹拌されて、悠久の時を経て硬い水晶の結晶だけを残し砂漠を形成した。
貿易風は恵みの風でもある。雨季には雨をもたらし、地下に水を蓄えていく。地下から水が溢れ出す季節がレンソイスで最も美しい季節なのだ。
《旅の仕方》
レンソイスを半日だけ訪れるツーリストが大半だが、もっと滞在を楽しみたい。
年々、滞在の選択肢が増えているので、旅の仕方も工夫できる
レンソイスに何日滞在できるか、そして滞在中は何をするか、歩くのか、あるいはのんびしたいのかなど、テーマを作ると面白いだろう
歩きたければ、半日、1日、2日、あるいは縦断トレッキングで3日も可能だ。
車とボートをうまく活用すると、1日、2日ほどで体力を使わずにレンソイスの奥地へ行くこともできる。