目次
ギアナ高地の秘境:アウヤンテプイ
大陸移動の回転軸であるギアナ高地は、地面が動くことは無く、約20億年とも言われる世界最古の土地です。100以上もあるテーブルマウンテンの山上台地では、太古の生態系が今も残ります。たとえば、跳ぶことのできないカエルは、進化から取り残されたとても古いカエルです。そして、テーブルマウンテンごとに隔絶されているので、そのテーブルマウンテンごとに進化の過程が異なることもギアナ高地の特徴です。
この奇跡のような山上の世界への入口として、ロライマは最もアプローチしやすい山です。
これらのテーブルマウンテンの中で、少し難易度を上げて、アウヤンテプイはいかがでしょうか。
「アウヤンテプイ」は先住民ペモン族の言葉で「悪魔の山」を意味します。その名の通り、山上は荒々しい、時に禍々しく見えるほどに岩塔群が聳える秘境の山です。
ギアナ高地で最も大きなテーブルマウンテンで、その面積は東京23区ほどです。このアウヤンテプイの核心部ともいえる最奥地から、世界最大の滝エンジェルフォールが流れ落ちています。
そして、この山上台地の魅力は、花(ワイルドフラワー)が多いことです。様々な固有種の花が咲くことで、ギアナ高地の中でアウヤンテプイは有名でもあります。
アウヤンテプイへの行き方
アウヤンテプイの山上の世界に行くには、ヘリコプターを使うか、あるいは徒歩で行くかのみです。
ヘリコプターは、かなり遠隔の基点の町から呼ぶので、非常にコストが高いです。しかし、往復徒歩で歩くと非常に時間がかかることから、往路:登り/徒歩、復路:下山/ヘリ利用がお勧めの方法です。
トレッキングの難易度
このトレッキングは、ロライマに比べると難易度が高いです。登りでは、途中でザイルで確保する場所が少しあります。また、山上の台地も岩の亀裂が多いことから、体力の消耗が多いです。
アウヤンテプイのトレッキングは、2名様から手配可能です。できれば、山好きなお仲間同士でグループ登山(3~6名)が料金的にもベストになります。
トレッキング手配はお任せください
山麓のウルイェン村からトレッキングはスタートします。トレッキングでは、トレッキング・ガイド、ポーターがチームで動きます。
テント、マット、寝袋、全食料、トイレ・テントは、全て現地で用意しています。運搬もポーターが行いますので、参加者は、自分のその日に必要な荷物だけを担いで歩くことになります。ポーターは、キャンプで使用する椅子やテーブルなどの共同装備も運びます。
トレッキング・ガイドが衛星携帯電話にて現地オフィスとの連絡も行うので、安全管理もお任せください。
モデルプラン:アウヤンテプイ・トレッキング【往路徒歩・復路ヘリ利用】
1日目:カラカス→プエルトオルダス
カラカス着後、国内線でプエルト・オルダスへ。
ホテル泊
2日目:プエルトオルダス→ウルイェン村
セスナ(または双発機)に乗り換えて、アウヤンテプイの南麓、ウルイェン村(500m)へ。
テント泊
3日目:ウルイェン→山麓キャンプ
《トレッキング:1日目》
数回の渡渉を経て、一段目の台地にあるキャンプ(1100m)へ。(8.9km・標高差+497m・徒歩約5時間)
テント泊
4日目:山麓キャンプ→ベース・キャンプ
《トレッキング:2日目》
2段目の台地へ登り、徐々に樹林帯を抜けながら、アウヤンテプイの岸壁の岩屋、ベース・キャンプ(1841m)へ。(10.9km・+830m・徒歩約8時間)
テント泊
5日目:ベース・キャンプ→頂上台地→山上キャンプ①
《トレッキング:3日目》
岩の割れ目を縫うように、最も急な斜面(ロープ数ヶ所)を登り、頂上台地の山上キャンプ①(2100m)へ。(2.4km・+553m・徒歩約4時間)
テント泊
6日目:山上キャンプ①→山上キャンプ②
《トレッキング:4日目》
頂上台地を北上。北上して、山上キャンプ②(1600m)へ。(10km・-421m・徒歩約5時間)
テント泊
7日目:山上キャンプ②滞在
《トレッキング:5日目》
アウヤンテプイの絶壁を望む展望台を往復します。(徒歩約6時間)
テント泊
8日目:山上キャンプ②→カナイマ
ヘリコプターで、アウヤンテプイの北、カナイマ・ラグーンへ下山。
天候が良ければ、エンジェルフォール展望台の絶壁で着陸もします。
午後、フリータイム
ホテル泊
9日目:カナイマ滞在
【ヘリコプター・フライト予備日】
オプショナル:「終日エンジェルフォール観光(ボート)」
10日目:カナイマ→プエルトオルダス→カラカス
オプショナル:「エンジェルフォール遊覧飛行」。
昼、セスナ機(又は双発機)で、プエルト・オルダスへ。
国内線に乗り換え、夕刻カラカス着。
11日目:カラカス発
12日目:経由地
13日目:日本着
ギアナ高地:専用ページ