一年に数ヶ月だけ現れるエメラルド色の湖は数百におよび、それらの湖と白砂の砂漠が織りなす景色には、「異景」という言葉がぴったりです。
地平線まで真っ白な砂漠はまるで雪原のようで、サングラスが無ければ“雪焼け”ならぬ“砂焼け”してしまうような場所です。
風の音以外に何も聞こえない砂漠を歩き、湖畔で休憩をする。乾燥しているので、化繊の服であれば服を着たまま入水しても、すぐに乾きます。
空の青と砂漠の白、湖の緑、時おり雲の白。動く物は雲だけ。
とても単純な色と動きの世界の中にずっといると、不思議な感覚に襲われます。単純だけど、奥深く複雑。
その単純な世界の成り立ちに思いを馳せて身を浸してみると、普段の生活がいかに複雑であるか、逆に人間の視界の単純さに驚きます。
そんな場所では、難しい事は考えずに、その場を楽しむのが最も大切なのでしょう。
生物の気配を全く感じない砂漠ですが、湖面をよく見ると、魚を目にします。年に数ヶ月だけ現れて、乾季の中頃には枯れてしまう湖沼群に生きる魚たち。
花も咲いています。湖に浮かぶ蓮の花です。
見上げるように歩いて壮大さに圧倒されるレンソイスですが、視点を下に下げれば花や魚の生命の世界も垣間見れます。
このような不思議な場所は、世界でもレンソイスだけと言える「異景」の砂漠です。
レンソイスのベストシーズンは、7・8・9月です。
【ブラジル】レンソイス特集① レンソイス砂漠の魅力