サンホセの空港に降り立ち、飛行機から出た時に感じる空気の濃さ。
環境保護を優先し、自然保護区が多いコスタリカでは、国全体に森の空気を感じます。
それは空気の濃さとしか言いようのない、独特なコスタリカの印象です。
全体的に「屋久島」に雰囲気が似ている国だと、私は思っています。
中米の中でコスタリカに原生林が残っている理由は、スペイン人の侵略の時代に由来するそうです。特に鉱物資源がないと思われたことでスペイン人の大きな流入がなく、その後のプランテーション開発も少なかったので、自然が残されていたのです。さらに遡ればマヤ文明の影響が小さく、人口が元々少なかったことも良かったのでしょう。
それでも、首都サンホセの博物館に行けば、はっとするような文明の遺物が展示されたりしています。
太平洋側の中南米の各地には、縄文時代の土器に似たデザインをときおり目にすることがあります。あまりにも似ているので、海洋民族としての日本人のルーツを考えることもあります。
日本、アリューシャン、南東アラスカ、中南米、ハワイ、グアムなど、一つの還流の中であり得るドラマは、太平洋全体に広がる伝承として静かに残る歴史です。
特に空気の濃い地域はもちろん国立公園です。小さな国土ですが、移動手段は様々です。モンテベルデ自然保護区は、降雨量が多いことで森が深く、巨木が群生しています。モンテベルデは、直訳すれば「緑の山」を意味します。鬱蒼としげる雲霧林をハイキングしたり、樹幹を歩くキャノピーウォークも面白いです。
太平洋に出れば、きっと泣けるような夕日を見れるでしょう。
緑の中で癒されたい方には、コスタリカがお勧めです。
コスタリカ情報はこちら → https://www.andina-travel.com/cn22/costarica.html