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サンフアン移住地
「サンフアン移住地」は、今年で69周年を迎えます。
最初の入植は1955年でした。日本で精糖業の企業経営をしていた西川利道が、ボリビアでの製糖業に着目して移民団を結成しました。「西川移民団」と呼ばれるこの移住者たち(14家族88名)がこの地で最初の開拓を始めたのです。
(▲入植時のジャングルが町の一部に大切に残されている)
1956年からは、海外移民事業団(JICA前身)が移民事業を引き継ぎ、1969年まで移民団を送り込みます。
九州や北海道からの移民を中心に、約300家族(約1700名)が移住しました。
(▲サンフアン学園では、日本の文化を尊重した教育を進めている)
オキナワ移住地と同様に、当初はこの土地もアマゾンの原生林でした。道路も水道も無い土地の開拓は困難を極め、日本へ引き揚げる人々やブラジル、アルゼンチンなどへ転住する人も後を絶ちませんでした。
1970年代から、CAICY(サンフアン農牧総合協同組合)の設立とともに機械化や大規模農業化を進めます。土地の条件を活かして、養鶏、大豆、米、小麦や果樹の栽培や畜産業など、経営の複合化とともに飛躍的に発展することになりました。
現在では、約240家族(約750人)の日系人が、サンフアンに暮らしています。
水田栽培による米の評価は高く、「ボリビアの米どころ」として大きく販売を伸ばしています。
また、豊かな農作物や果物を活かして、生産だけに留まらず、加工・販売も始まっています。
(▲サンフアンで生産・加工された「ドライマンゴー」)
松井章写真展「ボリビア-オリエンテ地方と日本人移住地(コロニア)」のご案内
ボリビアの2つの移住地で撮影した写真を、こちらの写真展の「特別展示:絆 ~サンフアンとオキナワの道のり~」というコーナーで展示します。
“ボリビア独立199周年”の特別イベントとして、ボリビア大使館と写真展を開催します。会場は、スペイン政府の文化施設「インスティトゥト・セルバンテス東京」です。
今年のボリビア写真展のテーマは「東部オリエンテ地方」です。アマゾンに由来するオリエンテ地方の風景写真を展示します。また、特別展示「絆 ~サンフアンとオキナワの道のり~」では、2つの日本人移住地、オキナワとサンフアンの今を、写真とともにご紹介します。
《松井章写真展:ボリビアを知ろう ~東部オリエンテの魅力~》
<特別展示:絆 ~サンフアンとオキナワの道のり~>
*日本・ボリビア外交関係樹立110周年
*日本人ボリビア移住125周年
・会期:8月3日(土)-31日(土)
・開館時間: 月~土 10:30 – 17:00 / 休館日:日曜日・8/15(木)
・写真家(松井章)在廊日:近日に公表します。
・主催:ボリビア大使館
・会場:インスティトゥト・セルバンテス東京2F(東京都千代田区六番町2−9 セルバンテスビル)
・写真展の詳細→ https://www.andina-travel.com/blog/bolivia2024/