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移住地に暮らす日本人:オキナワとサンフアン
ボリビアに日本人が暮らす移住地(コロニア)がある。
そこには“日本人よりも日本人らしい”人たちが暮らしている。
最初にこのことを知ったときには、ペルーやブラジルに代表される日系人社会をイメージしました。
明治時代から多くの日本人が、南米各国に移民として移り住んでいたからです。
ペルーやブラジルでは、すでに日系4世・5世の人たちも増えて、日系人の総数は優に100万人を超えます。
とはいえ、日本語を話せる人の数は年々減り、日本の文化の継承に悩むのがペルーやブラジルの日系人社会の共通の問題ともなっています。
“日本人よりも日本人らしい”とも言われる人たちが暮らす「ボリビアの日系人社会」に、私は大きな興味を抱きました。
日本人が暮らす移住地は、「オキナワ」と「サンフアン」です。
オキナワは沖縄県のからの移民が建設した移住地で、サンフアンは主に九州の人たちが中心に建設しました。
どちらも戦後に移住したことから、歴史は約70年ほどと新しいのが特徴です。
70年という歳月で、日系人の世代は確実に交代しようとしています。
この2つの移住地の今を撮影することは、とても大切なことではないだろうか。
そのような思いから、2つの移住地への撮影をすることを始めました。
世界に拡散した日本人の一つの形がここにあります。
そして、今大きな過渡期を迎える日系人社会について、知るべきことはたくさんあると思いました。
松井章写真展「ボリビア-オリエンテ地方と日本人移住地(コロニア)」のご案内
ボリビアの2つの移住地で撮影した写真を、こちらの写真展の「特別展示:絆 ~サンフアンとオキナワの道のり~」というコーナーで展示します。
“ボリビア独立199周年”の特別イベントとして、ボリビア大使館と写真展を開催します。会場は、スペイン政府の文化施設「インスティトゥト・セルバンテス東京」です。
今年のボリビア写真展のテーマは「東部オリエンテ地方」です。アマゾンに由来するオリエンテ地方の風景写真を展示します。また、特別展示「絆 ~サンフアンとオキナワの道のり~」では、2つの日本人移住地、オキナワとサンフアンの今を、写真とともにご紹介します。
《松井章写真展:ボリビアを知ろう ~東部オリエンテの魅力~》
<特別展示:絆 ~サンフアンとオキナワの道のり~>
*日本・ボリビア外交関係樹立110周年
*日本人ボリビア移住125周年
・会期:8月3日(土)-31日(土)
・開館時間: 月~土 10:30 – 17:00 / 休館日:日曜日・8/15(木)
・写真家(松井章)在廊日:近日に公表します。
・主催:ボリビア大使館
・会場:インスティトゥト・セルバンテス東京2F(東京都千代田区六番町2−9 セルバンテスビル)
・写真展の詳細→ https://www.andina-travel.com/blog/bolivia2024/