目次
富山県氷見市の巨木「長坂の大イヌグス」
先日は富山県に行ってきました。
思ったよりも寒い日が続き、桜の木はヤマザクラがわずかに咲くだけで、ソメイヨシノはまだ蕾が固く開かない状況です。
富山県北部の氷見市で、巨木を見に行きました。
「長坂の大イヌグス」という巨木で、幹回りが約7mもある堂々とした佇まいです。
このイヌグスは、クスノキ科のタブノキで、暖帯性常緑広葉樹です。照葉樹とも呼ばれます。
日本に古くから自生する木で、かつて1万年以上続いた縄文時代では、これらの常緑樹の森が日本を覆っていたと考えられます。
その時代の名残から、イヌグスの木は「神木」として樹霊信仰の対象ともなっています。神社に多くこの木を見るのもまた、古代から続く信仰の名残なのです。
木の背後には、小さな鳥居があり、奥に神社がありました。
この「長坂の大イヌグス」は諏訪の神様として祭られ、8月には諏訪祭が開催されています。
諏訪の信仰の歴史もまたやはり縄文時代に遡り、神木を中心とした樹霊信仰が根っことなります。
大きな木の下に入ると、とても厳かな気持ちになるもので、思わず手を叩きなるような空気でした。
撮影機材
★撮影機材:SONYα7R IV、(レンズ)ZEISS Batis 2/25、SAMYANG AF 35-150mm F2-2.8 FE, SIGMA 16-28mm F2.8 DG DN