目次
「庭園の島」カウアイ島
ハワイのカウアイ島は、「庭園の島」と呼ばれる緑美しい島です。
手つかずの原生林が島の大半を占めています。
特に、北岸(ノースショア)はナパリコーストという山脈が近いことから、自然が豊かです。
ノースショアには、多くのビーチがあります。ツーリストが割と少ないことから、静かなビーチを見つけるのが簡単です。
ちょうど私がいるある日、サーファーがあちこちにいました。
はるか北にあるアリューシャン列島で低気圧が発生して、北岸にうねりが到達したからです。
高台から見ると、北から押しよせる大きなうねりを見ることができました。
中には、子供がサーフィンをするのを、遠くから心配そうに見つめる父親も印象的でした。
夕日が綺麗なのも、ノースショアの特色でしょう。
うねりとともに、遠く北から流されて来る雲が、夕日に焼けるからです。
世界が一瞬だけ、この世とは思えないほど赤く染まりました。
ノースショアの西にあるのが、ナパリコーストです。
屏風のように山が幾重にも連なる不思議な山脈です。ノースショアからは東の端を見れるだけです。
実際に、ナパリコーストの山に入るには、島を時計周りに1周します。
車で4時間はかかります。
ワイメア渓谷
途中、ワイメア渓谷を通ります。
ハワイ諸島で最も古いカウアイ島には、火山はありません。
山々は風化と浸食で削られて形成されています。
ワイメア渓谷も、長い年月をかけて削られた谷で、「太平洋のグランドキャニオン」と呼ばれるほどに、規模の大きな渓谷です。
ナパリ・コースト
ナパリ・コーストに着くと、展望台はいくつかあります。
中でも、カララウ展望台は美しい山肌を見ることができる観光地です。
さらに迫力のある山肌を見たいので、もっと奥のピヘア・ビスタ・トレイルに行きました。
ここのピヘア展望台の付近は、おそらく一番景色が良いでしょう。
トレッキング・ルート上なので、道は赤土で滑ることもあり、ハイキングシューズは必携です。
山と谷、そして青い海が織りなす絶景を見ながら、天上の風景を楽しみます。
山脈に湿った北風がぶつかることから、雲が発生することが多く、この日も半分は雲の中を歩いていました。
ときどき、海と山が姿を現すと、思わず息を飲むほどの美しさです。
このトレイルの良さは、カウアイ島の原生林を歩くことができることです。
やや標高が高いので、海岸部とは植生が異なります。
霧が育む雲霧林です。
シダがたくさん茂り、ジャングルには花が咲き美しいのですが、少し怖さを感じるほどの深さを感じます。
カウアイ島の厳しい自然の一面を、このトレイルで感じ取ることができるでしょう。
徒歩で往復2時間ほどのルートです。
「カウアイ島」は、熱帯雨林と静かなビーチ、そしてナパリ・コーストの雄大な山並みが魅力のです。