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白い砂漠の民
生き物の気配が希薄なレンソイス砂漠でも、人がわずかに暮らしています。
絵筆で描いたような白い砂漠をロバを連れた人が歩く。
それは別世界のような景色です。
レンソイスに人が暮らすようになったのは、ポルトガルによる植民地支配が終わる頃であるようです
おそらく200年ほど前のある日、プランテーションからの逃亡奴隷が最初にたどり着きました。
彼らはレンソイス周辺のオアシスに集落を作り、自生するカシューナッツ、ヤギの放牧、海岸での釣りで生計を立てて、細々と暮らしています。