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地平線まで白に染まるレンソイス砂漠
ブラジル・レンソイス砂漠では、砂粒がとても特殊です。
この白い砂漠の砂粒は、すべて石英でできているからです。
石英とは英語にすれば「クォーツ」、純度の高い結晶は「水晶」と呼ばれます。
たしかに砂粒を手ですくってみれば、その一粒一粒が陽に反射して、少し輝いているのが分かるでしょう。
時間に応じて、レンソイスは実にいろいろな色を見せてくれます。
夕方よりも少し前、太陽が斜めに傾き始める曖昧な時間帯。
砂漠は少しずつ橙色へと変化していくとき、砂漠はとても繊細な色となります。
天と地の境が曖昧となり、世界は極めて白く薄れてしまう。
現実と異世界、天と地の「あわい」のような空間を歩く
その不思議な風景は、説明できないような体験です。