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マチャプチャレBCからアンナプルナBCへ
乾季の始まりである10月は、まだ雲が残る季節です。
午後になると決まって雲が湧き始め、雨が降ることもあります。
そして、深夜には夜空は快晴となります。
マチャプチャレ・ベースキャンプでも、明け方には雲一つ無くなりました。
朝日の時間、ベースキャンプの西側にある名峰アンナプルナ・サウスは見事に黄金色に染まりました。
そして、ベースキャンプ自体は、東側にあるマチャプチャレの陰に隠れているので、なかなか日が当たりません。
9時頃になると、ようやく朝日がマチャプチャレから顔を出しました。
強い日差しの下で、アンナプルナ・ベースキャンプ(4120m)を目指します。
前方には、アンナプルナ・サウス(7219m)が迫り、その山麓まで約3000mの岸壁を望めます。
振り返れば、マチャプチャレ(6993m) の大岩壁も上から下まで望めるようになりました。
そして、右の奥、アンナプルナ・サウスの右側に、徐々にアンナプルナⅠ峰(8019m)が見えてきました。
のんびり約3時間ほど歩いて、アンナプルナ・ベースキャンプに到着しました。
ここが長い街道の終点です。
ここはアンナプルナ山群部の核心部で、円形劇場(アンフィシアター)の中心部です。
アンナプルナ・サウス(7219m)、アンナプルナⅠ峰(8019m)、マチャプチャレ(6993m) の山稜にずらりと囲まれている山上の楽園です。
ここで1泊して、星空と朝日を待ちます。