カラファテとチャルテンの中間に位置する「レオナ牧場」は、その地の利を活かし休憩所として大繁盛している。
国道40号線沿いの好立地を所有するレオナ牧場には、そう簡単に競争相手が現れないので、まだまだしばらく安泰だろう。
休憩所としてのイメージが大きいが、レオナ牧場はホテルでもある。
レオナ牧場が自称する”Hotel de Campo(オテル・デ・カンポ)”とは、「荒野のホテル」という意味だ。
ガウチョが闊歩した開拓時代、アルゼンチンでは憧れと尊敬の念も込めて、広大な草原を“カンポ”と呼んだ。
パタゴニア開拓史を代表する牧場の一つとして、サンタクルス州の歴史・文化遺産にも指定されている。
今はひっそりとしているが、開拓時代には盗賊のブッチ・キャシディやサンダンス・キッドが訪れ、探検家のアゴスティーニ神父も宿泊した。
レオナ牧場の敷地から望む、フィッツロイ山群の遠望は僕の好きな景色の一つだ。