アルゼンチン開拓が進み、各地が有刺鉄線で区切られて大牧場(エスタンシア)が建設されていった。
その過程の中で、自由に草原を闊歩していた誇り高いガウチョは姿を消していく。
ガウチョの姿を今に残す牧童も、牧場の雇われ牧童として“ペオン”と呼ばれることになる。
春から夏にかけて、パタゴニア各地では騎馬祭(ヒネティアーダ)が開催される。
周辺の牧場から牧童たちが集まり、馬術を競うお祭りだ。
ガウチョとして衣装と馬具をまとい、老いも若きも馬に乗る。
かつてアルゼンチンの象徴であった“ガウチョ”を偲ぶように、牧童たちは馬に乗り、胸を張り町を闊歩するのだ。