アルゼンチン文化の根底にあるのは、大草原の牧童・ガウチョの精神だ。
馬術に長けるだけではなく、精神性も尊敬されることで、日本でいえば武士のように誇り高い存在なのだ。
かつてアルゼンチンの開拓史で活躍したガウチョは、言葉にもなっている。
「彼はガウチョだ」という時には、そこには賞賛や尊敬の念が込められる。
広大な草原で闊歩したガウチョの存在が、首都ブエノスアイレスを裏付けることで、アルゼンチンという国と文化を形成することになる。
ガウチョの精神を受け継ぐ牧童は、今もアルゼンチン各地の牧場で活躍する。