目次
テント泊インカトレイル・トレッキング
①ではマチュピチュの「日帰りハイキング」、③ではテント泊インカトレイルの“混載ツアー”を紹介しました。
今回は、3泊4日のインカトレイルを、“専属ガイド同行の貸し切りツアー”で歩くトレッキング・ツアーを紹介します。
会社の休みが最大でも8~10日ほどという社会人向けに、“専属ガイド同行のインカトレイル”プランを考えてみます。
インカトレイルでは、トレイルのトレッキング・ガイドのライセンスを持つ英語ガイドがご案内することになります。
インカの歴史の深さは日本語でこそ感じられるので、2日目の「クスコ市内と周辺の遺跡観光」では日本語ガイドを同行が良いでしょう。ここでインカの基本的で深い話を日本語で聴くことが重要です。また翌日以降の「トレッキング」の心配事項をガイドに相談もできます。
専属ガイド同行 プライベート・トレッキングのメリット
「専属ガイド同行の貸し切りトレッキング」の大きなメリットは、歩くペースを自分たちに合わせられることでしょう。
そして、トレッキング3泊目を「プユパタマルカ」で宿泊できることは大変なメリットです。
眼下にプユパタマルカ遺跡を展望する丘でキャンプするので、名峰サルカンタイ、ウマンタイ、ベロニカの峰々をたっぷりと望めます。
インカトレイルでは、氷雪峰を望む機会は少なく、プユパタマルカで宿泊できるかどうかは、とても大きな差なのです。夕焼けや朝日に焼けるアンデスの雪山を見るためには、この“専属ガイド同行トレッキング”でインカトレイルを歩くのが唯一の方法です。
3泊目をプユパタマルカにすることで、歩行時間の全体のバランスも良くなります。
ワイナピチュ峰の登頂
インカトレイル終了の翌日に、早朝から午後まで、マチュピチュ遺跡に滞在します。時間が十分にあるので、マチュピチュのシンボルである“ワイナピチュ峰”に登頂(往復3時間・許可証は事前取得)することができます。早朝ワイナピチュに登り、その後で3時間ほどの“遺跡観光”をするのが一番お勧めです。
多国籍ツアー・混載トレッキングのデメリット
「混載トレッキング」でのデメリットは、やはり安さを重視するために、それなりに「いろいろ」あります。前回の記事でもご案内した通りに“自分のペースで歩けない”事、標高の高い場所で初対面の外国人と歩きキャンプするのは思った以上のストレスです。また展望重視ではなく進行を早くすることを重視しているので、プユパタマルカで雪山を展望する時間はほとんどなく、マチュピチュ遺跡滞在の時間も少なくなります。
また、「混載」ベースですので、最少催行人数は2名です。このハードルは意外に高いこともご理解いただく必要があるでしょう。たとえば、世界中から6名集まっていたのに、出発間際に5名のキャンセルが出たとしたら、最少催行人数を割りますので、催行中止かあるいは追加料金の請求の可能性があります。既にインカトレイルの許可証や国内線・国際線の支払いを済ませていたとしても、“混載インカトレイル”としては、その点は全く考慮されません。
このような点から、弊社の手配では、できる限り「専属ガイド同行の貸し切りトレッキング」をお勧めします。
モデルプラン:インカトレイル・トレッキング
1日目:
深夜、リマ着
専用車で、ホテルへ。
2日目:
専用車で空港へ。国内線のチェックインをアシスト
国内線でクスコ(3400m)へ。
日本語ガイドと合流して、「半日クスコと周辺の遺跡観光」
3日目:“専属ガイド同行 インカトレイル 1日目”
専属・(英語)トレッキング・ガイドにバトンタッチして、
82km地点からワイリャバンバ(2954m)へ
●歩行5~6時間:テント泊
4日目:“専属ガイド同行 インカトレイル 2日目”
ワルミワニュスカ峠を越えて、パカマヨ(3500m)へ
●歩行6~7時間:テント泊
5日目:“専属ガイド同行 インカトレイル 3日目”
プユパタマルカ(3800m)の丘を越えて、ウィニャイワイナ(2650m)へ
●歩行5時間:テント泊
6日目:“専属ガイド同行 インカトレイル 4日目”
午後3時頃、マチュピチュ遺跡(2400m)に到着。
●歩行5時間
見張り台からのマチュピチュ遺跡展望を楽しんだ後は、遺跡内には行かずに、マチュピチュ村に下ります。
7日目
朝、「ワイナピチュ峰登頂ハイキング」
午前、「マチュピチュ遺跡観光」
※遺跡観光も、トレッキングガイドが引き続きガイドを担当しますので、英語となります。
夕刻、鉄道でオリャンタイタンボへ。
専用車に乗り換えて、クスコ(3400m)へ
8日目:
午前、自由行動
午後、専用車で空港へ。
国内線でリマへ。
深夜発の国際線に乗り換え
9日目:
北米経由
10日目:午後、東京着
というように、専属ガイド同行の「貸し切りトレッキング」では、日本発着10日間をお勧めします。