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記念式典とフォルクローレ音楽のコンサート
ボリビアは、8/6で197回目の独立記念日を迎えました。
昨日(8/7)は、ボリビア大使館から「ボリビア独立記念式典」にお招きいただき、ありがたく参加させていただきました。
記念式典では、ボリビア・日本両国の国家斉唱から、ナタリア・サラサール臨時大使の挨拶と外務省の政務官の挨拶、ボリビア大統領のビデオ・メッセージへと厳かに始まりました。
その後は、いよいよ約2時間にわたり民族音楽・フォルクローレのコンサートが開催されました。
会場の赤坂区民ホールはほぼ満員で、在日ボリビア人に日本人、そして各国の政府関係者が参加しています。
ボリビアの独立を記念しようという強いコンセプトのイベントで、愛国心と故郷へのノスタルジーも相まって、とても心を動かすほどに盛り上がったと思います。
たっぷり2時間開催されたコンサートは3部構成でした。
第1部は低地「アマゾン」周辺の音楽、第2部は「バジェ(=谷)」と呼ばれるボリビア第3の都市コチャバンバを中心とした標高2000m前後の地域の音楽、第3部は「アルティプラーノ(アンデス高原)」という標高4000m前後の音楽が演奏され、各ダンスも披露されました。
アルティプラーノの演奏の合間には、私の写真もイメージ写真としてスライドに上映していただき、とても光栄です。
ラパスの夕日や夜景、ウユニ塩湖やチチカカ湖など、私がボリビアで撮影した写真でも特に思い入れのある7、8枚ほどを選びました。
ボリビア各地をまとめて旅行した気持ちになるほどに、たっぷりとボリビア各地の音楽とダンスを見て、これからボリビアを訪れるための大きなヒントも得ることもできました。
ボリビアという素朴な国らしく、とても心温まるイベントで大盛況でした。
そして何よりも、ボリビア人の強い「愛国心」というものを感じることができました。
ボリビアの197回目の独立記念日
南米大陸の中央に位置するボリビアは、1825年8月6日にスペインから独立しました。
ボリビアの国名の由来はシモン・ボリバルに由来します。シモン・ボリバルは19世紀前半に、ボリビア、ペルー、ベネズエラ、コロンビア、エクアドルを独立に導いた英雄です。「解放者」という異名を持ち、南米の歴史において最も重要な人物の一人です。
ボリビアの正式な国名は、2006年に「ボリビア共和国」から「ボリビア多民族国」へ変更されました。2006年はボリビアにとって重要な年で、この年に初めてインディオ(先住民)出身の大統領(エボ・モラレス)が誕生しました。
左派政権として、各地の先住民の権利を回復するために、農地改革や天然資源の国有化が行われ、多くの苦難を越えて国の雰囲気も大きく変化していると思います。
ボリビアには、アンデス高原からアマゾン低地まで、広い国土には様々な民族や部族が暮らしています。アンデス高原に住むアイマラ族やケチュア族の多数派を始め、チャコ地方と呼ばれる草原の地域にはチキターノ族やグアラニー族、アマゾンの諸部族、さらに白人(クリオーリョ)、そして黒人や日系人も暮らしています。
この国が一つにまとめるために、各民族が連帯することはとても重要なことなのでしょう。
独立を血で勝ち取った国にとって、独立記念日は何よりも特別な日です。そして、この日に国民の意識が一つの方向を向くことこそが、独立記念日の大きな意味なのでしょう。
【動画】ボリビア絶景集:ウユニ塩湖・アンデス山脈・チチカカ湖を巡る
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