Loading

風景写真家・松井章のブログ

パタゴニア・ペリトモレノ氷河、約4年に一度の前進


アルゼンチン・パタゴニアのペリトモレノ氷河では、約4年に一度、氷河が前進して陸に接する時があります。

温暖化で氷河が後退する時代のなか、不思議とペリトモレノ氷河では前進・後退を繰り返し、この100年ではほとんど同じ状態を保っています。

氷河が前進して陸に接する時、モレノ氷河が流れ込むアルゼンチン湖は南北に分断されます。
南側に堰き止められる小さな湾は日に日に水位(一日3~5cm)が上がっていき、南北で最大10m近い水位の差が生じることもあります。

この水圧に氷河が耐えられなくなった日、巨大な音とともに、陸に接していた氷河の先端が崩壊します。

この決壊の日がいつになるか、アルゼンチン・パタゴニアでは賭けの対象にもなるのだとか。

謎に満ちた氷河のメカニズムは、今も人の予測の範囲を越えています。

人の思惑を翻弄するかのような氷河の動きに、痛快な自然の摂理を感じます。

※氷河崩壊は展望台の安全にも影響を与えるため、現在は展望台の最下部は閉鎖されています。(2016/02/16現在)



アウトドア道具のリユース:マウンガ・御岳&吉祥寺

マチュピチュ遺跡:google ストリートビューで公開

関連記事

  1. 【動画】パタゴニアのマジックアワー/名峰フィッツロイの朝日・夕日

    2020.06.21
  2. パタゴニア:国道40号線を北上、フィッツロイへ

    2016.03.31
  3. 2011パタゴニア旅行 ②クリスティーナ牧場

    2012.01.15
  4. パタゴニア:3種類の南極ブナ② 落葉樹「ニレ」

    2015.09.19
  5. 大草原の小さな花:マリポサ・デル・カンポ/パタゴニアのワイルドフラワー

    2015.08.29
  6. レオナ牧場にて、フィッツロイを遠望② エスタンシア

    2015.10.21
パタゴニア
2024年11月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

最近の記事

アーカイブ

PAGE TOP