目次
「1x」の選出作品:朝日が照らす名峰フィッツロイ
アルゼンチン・パタゴニアの名峰フィッツロイが朝日に照らされる写真「candlelight」が、審査制アートフォト・サイト「1x」に掲載されました。
写真の解説/candlelight
朝日の最初の一線が名峰フィッツロイを照らすと、まるでキャンドルライトのように山の先端から輝き始めた。静寂に包まれた森には、鳥のさえずりが聞こえ始める。
夜と昼の間の淡い時間、黎明から朝日へと移り変わる劇的な変化は、息を飲むほどに美しい。
★1x “candlelight”:https://1x.com/photo/2272865
パタゴニアの名峰フィッツロイとは
フィッツロイ峰(3405m)は、アルゼンチン南部のパタゴニアを代表する山です。その独特なフォルムは、訪れる人の心を鷲掴みにするほどの魅力を秘めています。
山麓のチャルテン村から数時間のトレッキングで、約3000m近い標高差の岸壁を目の前に展望することが可能です。
かつてこの地に暮らした先住民(テウェルチェ族)は、この山を「チャルテン=煙を吐く山」と呼びました。また、かつて19世紀に訪れた探検隊は、この山を活火山と考えていました。
それほどに、フィッツロイの山頂部には雲が張り付いているからです。張り付くだけではなく、あたかも雲を吐き出すように山上に雲が漂うことから、“煙を吐く山”と名付けられたのです。
これほどに雲が沸きだす理由は、山の背後にある世界で3番目に大きな氷原(氷床)にあります。南極から吹く湿った風がフィッツロイ峰をはじめとするアンデス山脈にぶつかることで降雪した雪は、関東地方と同じくらいの面積にわたる氷の塊を作り出しました。この氷原による局所的な気候により、フィッツロイ峰の上空に雲が吐き出されているのです。
「チャルテン」という名称は、今は山麓の村の名称となっています。
世界最高峰のフォト・ギャラリー「1x(ワンエックス)」とは
1x(ワンエックス)は、最高の品質にこだわった審査制のアートフォトサイトです。
スウェーデンで運営されるこのサイトは、プロのキュレーターによる審査に合格した写真だけが公開されるようになっているため、世界で最も厳格な写真サイトと言われています。
審査で合格して「公開(Published)」・掲載される写真は全体の5%程度で、さらにその中で評価されたごくわずかの写真が「受賞(Awarded)」作品としてセレクトされます。
「1x」のアカウント
私の写真も「1x」でアップロードしていますので、ぜひご覧ください。
★「1x」のアカウント:https://1x.com/akira77