Loading

風景写真家・松井章のブログ

フラミンゴの不思議な生態

南米にも広く生息するフラミンゴ

ピンク色の羽毛に覆われて、細い足で立つフラミンゴは、一度は野生で見てみたい鳥ではないでしょうか。

フラミンゴは世界で広く生息していて、主に塩湖や干潟の浅瀬に生息しています。南米大陸に生息するのは「チリフラミンゴ」という種類で、南米南端のパタゴニア地方や、ペルーやボリビア、チリのアンデス高原でも見ることができます。
フラミンゴは群れで過ごしていることが多く、多いときには数百羽が集まっていることもあります。

フラミンゴの特徴


「フラミンゴ」という名前はラテン語で‟炎“を意味するように、ピンクや紅色に羽が染まっていることから、日本では「ベニヅル」という和名が付いています。
この紅色は、主食としている藻類や小型のエビ・カニに含まれる色素を摂取しているためです。生まれたときは白い色をしていて、この色素を持つ餌を食べることにより色が変化するのです。そして、もしこの色素を持たない餌を摂取していると、白い色に戻ってしまうそうです。

フラミンゴの嘴(くちばし)が独特な形をしているのも、藻類や小型の生物を漉しとるように食べる(ろ過摂食)ためです。

器用に片足立ちで眠る理由


フラミンゴといえば片足で立っている姿が印象的です。外敵から身を守るために、眠るときでさえ陸上では過ごさないフラミンゴは、常に水の中にいます。体温がなるべく水に奪われないように、水に浸かる表面積を減らすために片足立ちをしているのではと考えられています。

社会性の高い集団生活


フラミンゴは群れで活動することから、社会性が高い生き物です。小さな群れであれば4、5羽から、大きな群れであれば100羽以上、そしていくつもの群れが集まれば数百羽も集うこともあります。
繁殖を目的とした異性とのペアだけではなく、同性でも毎回同じメンバーの‟仲良しグループ”で群れを作ることもあるそうです。

寿命が最大で50年もあるフラミンゴは、生き残るための戦略として長期間に渡り共に集団生活を過ごすために、気の合う仲間選びが重要になるのでしょう。

新大陸の富の行方②:スペインからヨーロッパへ

ボリビアの夕景写真:聖なる山と人の営み

関連記事

  1. いよいよ深まる紅葉の色彩:秋のフィッツロイ山麓

    2014.04.17
  2. BA Styleコラム10月号:パタゴニアの絶景トレッキング

    2021.10.13
  3. サンティアゴ巡礼路の起源とバスク地方「北の道」

    2020.01.15
  4. パタゴニアの風が創る空の絶景:レンズ雲

    2020.06.16
  5. ペルー・インカを象徴する花:国花カントゥータ(ハナシノブ科)

    2018.04.16
  6. ラクダの楽園:人と共生するリャマ/ペルー・コンドルの谷へ②

    2021.01.22
パタゴニア
2024年11月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

最近の記事

アーカイブ

PAGE TOP