目次
アンデスの高原を列車にゴトゴト揺られながら旅をする
鉄道の旅ならではの独特の旅情に浸れるのが、クスコ/プーノ間を結ぶ「アンディアン・エクスプローラー号」です。
私自身も子供の時に、「世界の車窓から」でこの路線を知り、大いに好奇心を沸かせたものです。
いつか自分も世界を旅するのだと、子供ながらに南米大陸に惹き付けられた、きっかけの一つといえるでしょう。
その鉄道の運行が、来年2017年4月を最後に終了することが決定しました。
アンディアン・エクスプローラー号とは
全席指定の豪華鉄道である「アンディアン・エクスプローラー号」は、“インカ帝国の首都クスコ”と“チチカカ湖の畔プーノ”間を12時間で移動する鉄道です。
アンデス高原のゴールデンルートとも言える、アンデスらしい景色を望める区間です。
列車は、全席指定の客車の他に、フォルクローレ(民族音楽)の演奏などを行うイベント車両や展望車両があります。
食事は、昼食と午後の軽食の2回が含まれています。
昼食は、指定席でのコース料理です。
移り変わる車窓の景色を見ながら、食事を摂るのは何とも贅沢なものです。
一日だけではありますが、12時間かけてアンデスのハイライトを楽しむ豪華鉄道なのです。
展望車両で、アンデスの人々と触れあう機会も
町中を走る時には、鉄道はスピードを緩めて走ります。
展望車両では、乗客は道行く人に手を降ったりする、このような景色も、この鉄道ならではです。
市場の中心部を走ることもあります。
軒先すれすれを通り抜けるような場所もあり、
アンデスの広い草原だけではなく、地元の人の生活風景も見ることができるのも、この鉄道の魅力です。
最高地点4300mのラヤ峠
クスコとプーノの間は、標高3500~4000mくらいが平均的な標高です。
ちょうど中間に位置する、最高地点4300mのラヤ峠では、鉄道は一時停車します。
20分ほどの短時間ですが、下車してアンデス高原の抜けるような青空の大地に降りてみるのもお勧めです。
峠では、この鉄道の時間に合わせて、周辺の村人が集まり小さな市場が開きます。
運行終了まで、あと1年
「アンディアン・エクスプローラー号」の運行終了は、来年2017年4月です。
まさに惜しまれつつ、ペルー名物ともいえる鉄道が幕を閉じようしています。
終了まであと1年ありますので、最後の乗車チャンスはまだあります。
予約も殺到することも考えれますので、早めの予約をお勧めします。
現在は、ベルモンド・グループで改装されて、5星の豪華鉄道として、クスコ/プーノ/アレキパ間を結ぶ寝台列車です。