湖面に写り込む「パイネ山群」を写真に収めるには、防風の吹き荒れるパタゴニアでは稀な“無風”という好条件に恵まれる必要があります。
パイネ国立公園は、チリ側パタゴニアのシンボルです。
そんな時には、パイネ山群の東麓のアマルガ湖に見事な“逆さパイネ”が写り込むでしょう。
アマルガ湖は比較的に浅い湖なので、無風の時には鏡張になる確率は高いからです。
この湖の名前「アマルガ」はスペイン語で、日本語では「にがい」を意味します。
湖畔に白く見えるのは、粒子の大きな塩の粒なのです。
食べれるような美味しい塩ではなく、湖名である“にがい”という表現通りです。
塩湖なので普通の生物は生息していませんが、プランクトンを捕食するフラミンゴを見ることができます。
チリ側のパタゴニアにあるパイネ国立公園の特色は、山麓も含めたその広大さでしょう。
広大ながらも、展望の良いベストな場所には車道が通っています。
アマルガ湖畔から望むパイネ山群の展望では、トーレス・デル・パイネ峰(写真:右)の針峰を望めます。
クエルノ峰とグランデ峰は、写真では山塊の左半分を占めるアルミランテ・ニエト峰の裏にあります。
パイネ山群は、展望台の位置で山容が全く異なります。