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南極で一番目にするペンギン
一般的な南極クルーズで行く南極半島で一番目にする野生動物は、ジェンツーペンギンです。
南極半島だけではなく、亜南極と呼ばれる周辺の島々にも広く分布しています。
ペンギンのコロニー(ルッカリー)は、氷の間に地肌が露出したわずか場所にあります。そこには数百~数千羽のペンギンがびっしりと生活しています。勾配のある丘の上にもペンギンが登っているそうです。
クルーズ船で狭い海峡を通過するときなど、左右の岸に地肌が見えれば、そこには必ずジェンツーペンギンのコロニーがあるほどです。
ペンギンの生息数とオキアミの関係
現在のジェンツーペンギンの生息数は約60万羽と言われています。
生息数に大きく影響するのが、主食となる大型プランクトンの「オキアミ」です。20世紀前半には、捕鯨の影響によりクジラの生息数が減ったことで、オキアミの数が増えました。食料が増えたことで、ジェンツーペンギンの個体数も大幅に増えたことがあったそうです。
現在、世界中の国々がオキアミ漁の拡大をしています。養殖魚のエサに使うため、オキアミの数は減少することが予測されます。また、温暖化により南極周辺の海水温が上昇することで、オキアミの数が減少することもまた予測されています。
準絶滅危惧種として保護対象ではありますが、主食となるオキアミの減少が間接的にペンギンやクジラにも大きく影響を与えることになるのでしょう。