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新緑に輝く上高地へ
5月下旬の上高地は残雪も消えて、新緑が芽吹く最も美しい季節の一つでしょう。
穂高連峰の山稜にはまだまだ残雪が残り、その残雪模様「雪形」が、山々をさらに美しく彩ります。
上高地の森の歴史
上高地の周辺の森は原生林と言われることもありますが、実は17紀頃から樵が住み、木を伐採していました。周囲をぐるりと山に険しい山に囲まれる上高地に人が入るようになったのは江戸時代からです。
明治時代にはさらに伐採が進みましたが、今から約100年前にカラマツの植林と森林保護が行われて、今の上高地の森へと成長したのです。
人とともに成長した上高地の森は、落葉樹と針葉樹が混じり合う豊かな森となりました。
ヒトを除く霊長類としては、ニホンザルが最も北限に生息しています。上高地の豊かな森にも多くの猿がいます。
河童橋
上高地を象徴する河童橋は、穂高連峰を最も美しく望む場所にあります。
梓川と森と穂高連峰の絶妙な配置は写真を撮るには最適な構図です。
穂高連峰を遠望する大正池
大正池は、1915年に穂高連峰の外れにある焼岳が噴火したことで、噴出した火砕流や泥流によって梓川が堰き止められて形成されました。
梓川から流される堆積物により大正池は年々縮小を続けています。かつては今の2倍以上の面積があったそうです。人が少なく静かな風景を望むには、大正池がお勧めです。
田代湿原
大正池と河童橋の中間に位置する田代湿原は、穂高連峰を望むビューポイントです。