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インカの聖なる料理「パチャマンカ」
インカの末裔ケチュア族の人々が今に伝える「パチャマンカ」は、特別な日に行う神聖な食事です。
世界的な美食として有名なペルー料理の原点の一つは、パチャマンカにあるでしょう。
「パチャ」は“大地”、「マンカ」は“鍋”を意味します。
その名の通り、大地を鍋として、ダッチオーブンのように調理します。
大地の神様パチャママに捧げる儀式に根差すことから、食事には祭礼としての意味もあり、ケチュア族の人々にとってとても大切な意味を持つ食事なのです。
約1週間ほど、撮影ツアーの“デラックス・キャンプ”に同行してくれた専属シェフが、パチャマンカに招待してくれました。
ジャガイモ、サツマイモ、オカ、マメ
※オカ・・・イモの一種
ニジマス
ワカタイという緑のソースに付けてから、葉に包みます。
ワカタイはペルー・ボリビア・エクアドル周辺のアンデス地域特産のハーブです。
鶏肉と牛肉もワカタイソースに付けてから、ホイルで包みます。
食材の準備が整ったところで、半地下の窯へ。
十分に熱した窯の天井部を崩します
窯の中には、まずジャガイモとサツマイモを入れ
熱せられた石で覆います。
その上に、葉で包んだニジマスと、ホイルで包んだ鶏肉や牛肉を
また熱せられた石で覆います。
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木の葉を上にかけて、オカとマメを置きます。
さらに木の葉で一面を覆い、
ダンボールを上に敷きます。この時、通気口をいくつか作っておきます
最後に全面を土で覆い、出来上がりです。
具材に量に応じて、30分~50分ほど待ちます。