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チチカカ湖の謎の遺跡「アラム・ムル」
チチカカ湖の沿岸に不思議な岩山が連なる場所があります。地元の人々が“石の森”と呼ぶ奇岩地帯です。
ペルー・ボリビア国境の近くで、とても目立つ地域ですが観光客はほとんど訪れることはなく、のどかな田園風景が広がります。
アラム・ムル遺跡はこの岩山を削った「岩窟遺跡」で、1990年代に発見されました。
ヨルダンのペトラ遺跡に似通う岩の彫刻で、一説ではインカ時代の建設途中に放棄された遺跡なのではと言われますが、今もまだ謎に包まれています。
遺跡は門のような形をしていて、高さは約7mほどあり、「次元の門」「神々の門」と呼ばれることがあります。
それは不確かな伝説で噂に近い話ですが、この聖地を守る司祭あるいは有力者は、門を通りこの世とあの世を往来したと言われます。
実際には、この遺跡に関して何の記録も無く、地元の人々にも知られずに埋もれていたことから、まだ何も分かっていないのではと思います。
謎に包まれたアラム・ムル遺跡ですが、チチカカ湖の沿岸においてかつて重要な聖地であったことを感じさせる、荘厳な雰囲気を遺跡は持っています。
遺跡から2,3分も歩けば、周囲には畑が広がり、農作業をする人たちがのどかに休憩したりしています。
4000m以上の高原に共通する耳が痛くなるような深い静寂の中で、農夫の笑い声が辺りに響き渡り、乾季の空はどこまでも青く、チチカカ湖の向こうにはアンデス山脈の支脈“レアル山群”も望めます。
インカ時代とあまり変わらないアンデスらしい里山の景色を望むために、この遺跡を訪問するのもお勧めです。
チチカカ湖の解説シリーズ
ペルー側
ボリビア側
ペルー旅行の魅力を解説③:“天空の湖”チチカカ湖
「チチカカ湖(ペルー側)」専用ページ
【動画】ペルーの絶景集:悠久のアンデス山脈と古代文明、世界遺産マチュピチュ
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