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マチュピチュの生活感が伝わる“居住区”
マチュピチュ遺跡のメイン広場を挟んで北側は、“居住区”と呼ばれる区画です。貴族、技術者、農民などが区分けして住んだ場所と考えられています。
往時のマチュピチュは約1000人前後の人が暮らして、谷底まで続く段々畑で食料を生産して自給していたようです。
“秘密の都市”でもあったマチュピチュは、神殿を中心に作られた聖なる都であったのでしょう。
中には2階建ての家や、学校のような役目を果たした「3つの入口の家」、「コンドルの神殿」など、迷路のような街路には様々な建物が入り組みます。
身分に応じて建物の石組みに違いがあると考えられ、精巧に隙間なく組まれているのが貴族の住居、そして技術者、農民などの建物は区別されていたようです。
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居住区とワイナピチュ峰の絶景
居住区は谷底に続く斜面に張り付くように建設されています。背後にはマチュピチュのシンボルであるワイナピチュ峰が聳えていて、高度感のある絶景を見ることができます。
居住区の裏側の谷底から霧が湧いているときには、マチュピチュ遺跡が“天空の遺跡”と呼ばれる理由も分るでしょう。
朝日の光線も、居住区を美しく照らします。居住区の北東向きの斜面に朝日が当たる時間は、最も美しい時間帯です。
居住区の下には段々畑が幾重にも連なり、ワイナピチュ峰とともに朝日に照らされると、この廃墟の都市がいかに美しいかを実感できるでしょう。
静かな街路に朝日が射しこむのをじっと見ていると、居住区から人々の往時の賑わいが聞こえてくるようです。
“居住区”を見ていると、この区画に最も生活感を感じるのではないでしょうか。
小鳥のさえずりを聞きながら朝日の静かな絶景を見ていると、少しずつツーリストが増え始め、観光地としてのマチュピチュの時間が始まりました。
マチュピチュ遺跡を巡る:各スポットを細かく解説
マチュピチュ専用ページ
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