パタゴニアの名峰・フィッツロイほど、人の心に焼き付くような山は、世界にもそう多くはないでしょう。
フィッツロイ峰が見せてくれる展望は、基点の町カラファテを出てすぐに始まります。
遠く地平線の彼方にフィッツロイが現れると、約3時間ほどの移動ではチラチラと視界に出たり入ったりしながら、徐々に大きくなっていきます。
強烈な引力のような魅力を持つ山なので、一度目に入ると、車窓からのフィッツロイの展望に目を離せなくなるものです。
山麓のチャルテン村に近づくと、道路は長い直線となり、いよいよフィッツロイの迫力も増していきます。
直線の彼方に、屏風のように林立するフィッツロイ山群の全景は、フィッツロイの「遠望」では元も美しい瞬間の一つです。
トレッキングで山を歩き間近で望むフィッツロイとは、趣の異なる絶景です。