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ブランカ山群:ワンツァン峰の大氷壁
氷雪峰が林立するペルー・ブランカ山群の中でも、見事なまでに巨大な氷壁を擁するのがワンツァン峰(6395m)です。
壮麗な氷壁には、ヒマラヤ襞のような美しいアンデス襞が浮き立ちます。
標高差1500mほどの大氷壁の表情は実に様々で、朝日・夕日・星空など、もしテント泊でじっくりと山を見るのであれば、様々な山の表情を見て山岳写真を撮影できるできるでしょう。ワラスからアクセスも良いですが入域許可証が必要です。
『ブランカ山群』は、海からの偏西風のおかげで山群の西面が一様に白いことから、「ブランカ=白」山群と呼ばれるようになりました。
ほんの100年前は今よりはるかに氷雪が多く、「ブランカ=白」と呼ばれるに値するほどに山脈は真っ白であったらしいです。
この氷河後退は水不足に直結するので、山麓に広がる広大な畑と先住民の暮らしは年々厳しくなっています。
そうして首都リマへの人口流入はさらに加速度的に進むでしょう。