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南米大陸に生息する4種のラクダとは
ラクダといえば、ゴビ砂漠やアラビアを想像しますが、実はラクダの原産は北米です。すでに北米のラクダは絶滅しましたが、南米大陸に移動したラクダは、現在4種類に分かれて進化しました。
4種類のラクダを解説する記事を集めました
アルパカ
アルパカは上質な毛皮で有名です。リャマとアルパカは、プレ・インカの時代から品種改良が行われていたことから、様々な種が存在します。生息域は、リャマと同じく3000~4000mです。
リャマ
もっとも見やすいのがリャマです。人に懐くことから放牧されて毛を織物や衣服に使ったりします。品質は低く、市場で安物の手袋や帽子はリャマの毛です。マチュピチュでリャマの写真を撮ることを目標としている方もいますが、本体はマチュピチュ周辺にリャマは生息していません。アマゾンとアンデスの中間に位置するマチュピチュはリャマの生息域としては標高が低いからです。マチュピチュのリャマは、観光用であり、芝生を食べることが彼らの役目です。生息域は3000~4000mです。
ビクーニャ
絶命が危惧されている希少なラクダです。ラクダ科では最高級の毛皮で有名です。人に懐くことがなく、非常に警戒心の強い動物です。私は2日間ビクーニャの群れを追ったことがありますが、常に見張り役のビクーニャがいて、ある距離からは近づけない一定の間合いがありました。生息域は4000~4500mです。
グアナコ
パタゴニアやチリ北部の0~2000mにに生息しています。特に毛が利用されることもありませんが、かつてパタゴニアにいた先住民はグアナコの毛を衣服にしていました。開拓後の100年で数は激減しました。生息が保護されているパイネで多く見ることができます。