キリスト教3大聖地の一つ、サンティアゴ・デ・コンポステーラ。サンティアゴは、12使途の一人である聖ヤコブ。コンポステーラは、Compost Terra(ラテン語:ヤコブの埋葬地)を意味すると言われています。歴史と神話が混然となった中世ヨーロッパの一つの象徴と言えるでしょう。日本でいえば、「日本書紀」や「古事記」に当たるのかもしれません。
作家・堀田善衛に言わせれば、「伝説は神の座に近く、歴史学はそこから眺め下されているといった感をさえもたされるのである」。
当時のキリスト教世界とイスラム教世界の関係を見れば、さらに巡礼の歴史は興味深くなります。
異教徒との関連から神格化された聖ヤコブは、数百年後の日本・島原の乱にて、天草四郎に戦いの掛け声として「サンティアゴ!」と叫ばれることになるのです。
われら農耕民族とは大きく異なるヨーロッパ人の本質は、スペイン巡礼の歴史と社会からもうかがえます。
「キリストの一言、
Ego sum via.
われは道なり。
われは道なり、真理なり、生命なり」
(「スペイン断章」堀田善衛)
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大聖堂でのミサ
巡礼の道は、まさに野を越え、山を越え。
森を抜け、牧場を抜け、町も歩く。
歩くことを通して、スペインをまさに肌で感じる。スペイン旅行としても巡礼はお勧めでしょう。
点在する道標。ホタテ貝は、巡礼の象徴。
6月は様々な花が咲き乱れます。
スペインと言えば、バル(Bar)。
イカスミ・パエリャ
生ハム・サラミ・パンチェッタ・・・。食の天国。
アルスーア名物のタコ料理
世界遺産・ルーゴの城塞。
ガリシア地方独特の倉庫。
フランス国境のピレネー山脈から、1か月以上かけて歩く巡礼者も多数いる
歓喜の丘
サンティアゴ・デ・コンポステーラの大聖堂