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パタゴニアで愛されるカラファテとは
「その実を食べれば、パタゴニアを再訪する」という祈りのような言葉で愛される“カラファテ”は、パタゴニアの実りを象徴するメギ科の灌木です。
アラスカやカナダの極北ではブルーベリーの存在のように、秋の実りの季節にはパタゴニアの人々はカラファテの実を摘みます。
初夏の1月に実を付け始めて、3月の晩夏には熟します。
ブルーベリーに似ているものの、茎には鋭い棘があるので注意が必要です。その固い針は服を簡単に貫くほどなので、棘に注意しながら実を摘むことになります。
お土産屋に行けば、どこでも必ず売っているのが、このカラファテの実で作ったジャムです。
パタゴニアの基点となる町「カラファテ」もまた、この木の実から名づけられました。
冷たい風が吹き渡る草原で、健気に揺れるカラファテを見ることは、かつて100年前の開拓民には小さな希望を与えたのかもしれません。
パタゴニアの山や氷河、大草原や風に魅了されたなら、カラファテの実を探して食べてみましょう。
<植物データ>
*Calafate (Palo amarillo): Berberis microphylla
*Calafate Enano (Zarcilla): Berberis empetrifolia