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パタゴニア南部氷原とは
南極大陸、グリーンランドに次いで、世界で3番目に大きな氷の塊が「パタゴニア南部氷原」だ。
福島県とほぼ同じ面積が一枚の氷でできている。そう考えると、南部氷原のスケールの大きさを少しはイメージできるかもしれない。
南部氷原を源に48もの氷河が流れだしている。パタゴニアを代表するペリトモレノ氷河やビエドマ氷河もまた、南部氷原が源なのだ。
そして、名峰フィッツロイ山群は南部氷原の端で氷を堰き止める役を果たしている。南極還流がもたらす激烈な風は南部氷原を形成して、そのままフィッツロイ山群に衝突する。この風がフィッツロイの荒々しい山容を作り出したのだ。
【動画】パタゴニア南部氷原・フィッツロイ山群一周トレッキング
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テント泊8日の究極のトレッキング
パタゴニアで究極のトレッキング(=エクスペディション)といえば、「南部氷原トレッキング」となるだろう。テント泊8日間で、山麓から氷河を遡行して、天上の南部氷原を歩き、フィッツロイ山群をぐるりと1周する。
体力的にもとてもハードで、成功には気象条件が大きなカギとなる。年間100人も歩かないルートなので、8日間はほとんど誰とも会わないほどだ。
雪解けで荒れた川を渡渉して、氷河ではクレバスを避けながら氷と岩を登攀、氷原ではスノーシューとアイゼンを交互に使いながら歩くことになる。雪上ではスタッフの数によってはソリを自分で引いて歩くことさえもあるほどに、ハードな行程だ。
その分、望むことができる風景は、世界屈指の絶景となる。雪上のキャンプから望む景色は、まるで見たことの無い天国の景色だ。雪原の地平線に沈む夕日や、針峰セロトーレの円形劇場、雪原から真下に見下ろす氷河など、厳しくも美しいパタゴニアの原初の風景だ。
それは20世紀初頭に訪れた多くの探検家が望んだ風景と全く同じものなのだ。
気象変動の影響を受けて、パタゴニア南部氷原にアプローチする氷河の状態が悪くなるなかで、いずれ南部氷原を徒歩で行くことはできなくなってしまうかもしれない。
希少価値の高いパタゴニア南部氷原に興味のある方は、ぜひお問い合わせください
ハードな行程に重要なのは同行するガイドの力量と安全体制です。現地密着のアンディーナトラベルでは、信頼できるスタッフとガイドが、現地でサポートします。