ペルー・マチュピチュ遺跡へ3泊4日テント泊トレッキングで目指す「インカトレイル」の完全ガイド②です。
目次
インカトレイルの魅力
インカトレイル・トレッキングの魅力は、変化に富む環境と風景にあります。
《山岳トレッキング》
名峰サルカンタイ(6271m)やベロニカ峰など、アンデス山脈の氷雪峰を望む展望は実に迫力があります。
《遺跡巡り》
一般ツーリストが来ることのできないインカ時代の雰囲気を残す遺跡がトレイルのあちこちにあります。入山制限により、一方通行のトレイルではほとんど誰にも会わないでしょう。霧に浮かぶ遺跡を見ながら遺跡をじっくりと遺跡を見学するのもインカトレイルならではです。
《花や鳥の観察》
年間を通して、インカトレイルには多くの花が咲き、野鳥が生息します。標高3000m前後のエリアではアマゾンの影響が強いことから、鬱蒼とした雲霧林が発達します。樹上にはランが着床し、美しい花を咲かせているでしょう。また、ハチドリなどの美しい野鳥を観察する機会もあるでしょう。
インカトレイルの入山許可証の取得時期
入山許可証は少なくとも4か月前またはそれ以前に売り切れる傾向があります。この数年は特にツーリストが増加して、5月から10月の乾季の入山許可証は通常では6か月前に売り切れます。入山許可証の販売は10月に始まりますので、なるべく早い予約が必要となります。
こだわりのキャンプサイト利用
ペルー政府の文化庁がインカトレイル入山許可証を導入したことで、入山人数は1日200人に限定されました。
しかし、ほとんどのグループは宿泊するキャンプサイトを同じくするために部分的に混雑します。
アンディーナトラベルでは、混雑を避けるため、そして山岳展望をより楽しむために、一般グループが宿泊しないキャンプ地を使用しています。
このことで、アンディーナトラベルのインカトレイル・トレッキングでは、4日間の歩行時間を綺麗に分散して、なおかつ山岳展望のパノラマでキャンプするような特典も付けています。これにより他の大半のグループとトレイルで会うことはなく、トレイルではほとんど人に会うことなく歩くことができます。
グループの人数
専属ガイド同行のインカトレイル・トレッキングでは、2名様からの参加が基本となります。最大人数は12名前後まで可能です。人数が多いほどに料金は安くなります。
入山許可証の現場取得の可否
一般的に入山許可証は数カ月前に完売しますので、現場での確保は極めて難しいでしょう。一度完売した日に関しては、たとえキャンセルが発生しても再募集されることはありませんので、キャンセル待ちは不可です。
入山許可証の取得にはパスポート情報を必要として、参加者の変更は不可となります。パスポート情報の変更に関しても、場合によっては難しいですので、取得時には必ずパスポートコピーをお預かりしています。
また一度取得した入山許可証は買取のため返金は不可となります。
インカトレイルのベストシーズン
インカトレイルはアンデス高原とアマゾン熱帯地域との中間に位置するため、時期に応じて気候は大きく変動します。乾燥と湿度、高温と雪を伴う低温、快晴と豪雨、あらゆる気象条件を体験できるでしょう。
月ごとの気候は下記の通りなります。
《1月》
1月は雨期に当たるため、雨が頻繁に降ります。特に夜間の降雨が多いです。日中も曇りが多いです。
《2月》
2月はペルー文化庁がインカトレイルをメンテナンスするために、インカトレイルは閉鎖されています。
《3月》
1月同様に雨の多い“雨季”の天候です。
《4月》
雨季が終わり乾季に移り変わる時期です。気温も上がり、天候も落ち着くでしょう。
《5月~10月》
この季節が“乾季”です。青空が広がる快晴の日が多いです。インカトレイルは山間部にあるために、午後には天候が崩れることがありますので、雨具は必携です。たとえ雨季でも、4日間の中で一度は降雨があるでしょう。
赤道付近ですが南半球にあるために6~7月が真冬となり、夜間はときおり降雪もあるほど冷え込みます。トレイル後半はアマゾンのため、温暖多湿です。
《11月》
乾季から雨季に移り変わります。徐々に雨の時間が増えてきます。e.
《12月》
降雨の無い日も、曇る日が多くなりますが、4000m付近の高原も気温は過ごしやすくなります。