インカ帝国の都・クスコ(3,400m)

インカ帝国の首都として繁栄した古都クスコ(3400m)は、先住民のケチュア語で「へそ」を意味します。帝国の首都としてだけではなく、宇宙の中心として、インカ時代の信仰の中心地でもありました。ペルー旅行では、基点となる町です。
16世紀に侵入してきたスペイン人の文化が色濃く残り、中央広場から広がる旧市街には、コロニアル調の街並みが今なお保存されています。白い壁、赤い瓦屋根、美しいアラブ調の中庭(パティオ)など、スペインの古い街そのままです。
そして、それらの建物の基礎や石組みに使われているのは、インカ時代の石組みです。街を歩けば、クスコの町はインカの石組みの上にできたスペインの町であることがすぐにわかることでしょう。
インカ帝国の高度な建築技術には謎が多く、カミソリの刃一枚も通さないと言われる精緻な石組みは有名です。複雑な計算の上に組まれた石組みは容易に崩れず、地震でも崩れることがありません。これらのインカの遺跡はそのまま保存されているので、街を歩けば、あちこちに見ることができます。
 
※古代遺跡を始め、文化財の多いクスコでは、日本語ガイドが同行することで、ガイド・ブック以上の知識を得ることができます。

 
◆石の加工の丁寧さと建物の重要度が比例する「インカ建築」
コリカンチャ神殿のような神聖な目的だけのために作られた場所は、全ての石が形を揃えられ精巧に磨かれていて、カミソリ一本通さないほどです。マチュピチュの場合、神殿跡の石はコリカンチャ同様に美しいが、住居跡や畑の石は、ただ単に積んであるだけです。インカの建物を見るとき、石がどれくらい丁寧に加工されているかを見ると、神殿であったか、住居だったか、その建物のおおよその用途が分かります。

 

クスコ歴史地区と周辺の遺跡群

コリカンチャ神殿


数あるインカ建築の中で最も精巧に作られているのが、このコリカンチャです。インカ時代の公用語、ケチュア語で、「コリ=金」、「カンチャ=場所、居所」を表す。つまり、金が集められていた場所だったのです。石の壁の上部には金が張られていたが、スペイン人に奪われてしまい、今は石組みだけが残っていますが、当時の面影を想像させる精巧な建築と、その後のスペイン建築を目にすることができます。
 

12画の石通り

インカの第六代皇帝、インカロカの神殿の壁の一部に組み込まれる、角が全部で12個ある有名な石。インカのカレンダーの象徴、インカの皇族12家族の象徴など、諸説あるが実際に何かを意味していたのか不明。
このインカの壁の正面にはスペイン人がインカ風に作った出来の悪い壁があり、比較すると面白い。
 

スペイン調コロニアル様式のホテル

クスコ旧市街のホテルの多くが、スペイン統治時代の貴族の館などを改装したホテルです。コロニアル様式と呼ばれる建築様式で、中庭(パティオ)のあるホテルがほとんどです。石組みの旧館を利用したホテルはとても趣があり、クスコ滞在でゆったり過ごす基点として、このようなホテルに宿泊するのも、クスコ滞在を楽しむ秘訣です。
中庭(パティオ)の起源を遡ると、スペインよりも前の時代、イスラムにたどり着きます。パティオの中心にある噴水は、砂漠のオアシスを象徴すると言われ、その建築文化をイスラム教徒がスペイン・イベリア半島を占拠していた時代に持ち込んだのです。
 

クスコ周辺の遺跡群

クスコ周辺には、インカ時代の遺跡が数多く残ります。巨石を積み上げて造られたサクサイワマン要塞は最も有名で、ペルー旅行では欠かせないポイントです。また、巨石から削りだしたケンコー、今も水が湧き出す“聖なる泉タンボ・マチャイ”など、約2時間で周辺の遺跡を巡ります。

サクサイワマン遺跡

インカ帝国第9代皇帝パチャクティの時代から約80年で建築されたといわれます。高さ5m重さ300トン以上の巨石を3層に組み合わせた要塞跡です。1536年のスペイン人との戦いでは虚を突かれ敗北、インカ帝国滅亡の決定打となった戦場跡でもあります。遺跡からはクスコの町を一望でき、ピューマの形に作られたクスコの旧市街の面影を見ることができます。
 

タンボマチャイ遺跡

インカ時代に沐浴場であったと言われる、“聖なる泉”と呼ばれる遺跡です。当時から今も水は一年中流れており、その水源は今もなお謎です。小規模ながら、見事に石が組まれています。サクサイワマン遺跡から4kmの場所にあります。

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ウルバンバ谷

クスコから車で約1時間半の距離にあるウルバンバ谷(2800m)は、「聖なる谷」を意味します。年間を通して気候が温暖であることから、インカ時代には王族の別荘があり、食糧を生産する重要な穀倉地帯でもありました。谷は、クスコとアマゾンを結ぶ重要な通路でもあり、関所兼宿場町として機能したオリャンタイタンボ遺跡が有名です。
現在では、マチュピチュとクスコの中間に位置し、標高も割りと低いことから、高度順応のために、ペルー旅行の最初の日はここに宿泊することが多いです。
オリャンタイタンボ遺跡の近くの駅が、マチュピチュを往復する鉄道のメインの駅となっています。

 
ウルバンバ谷周辺には、遺跡やピサック村のマーケット、先住民の村など、多くの観光スポットがあります。
 

オリャンタイタンボ遺跡

インカ帝国時代には、宿場町と要塞を兼ねていた重要な遺跡です。急斜に造られた段々畑(アンデネス)が美しく、その丘の上には巨石を組み合わせた神殿が作られています。山上の遺跡からは、ウルバンバ谷の美しい穀倉地帯を見渡せます。

 マラス塩田

インカ帝国以前の時代から続くマラス塩田は、ウルバンバ谷へ下りる斜面に沿って数キロに渡り、塩の棚田が続きます。棚田の数は数千個に及び、今も採取される塩はペルーで使用されています。

 モライ遺跡


インカ時代に農業試験場として利用されていた、円形の段々畑の遺跡です。最上部と最下部では、気温差を始め植物の生育環境が異なることから、キヌアやトウモロコシなど様々な農作物がこの段々畑で開発されたと言われています。

ミスミナイ村

ミスミナイ村は、クスコから約1時間、マチュピチュ鉄道のオリャンタイタンボ駅からも約1時間ほどの距離です。マチュピチュからクスコへの帰路に、ミスミナイ村に立ち寄ることも可能です。
ミスミナイ村の近郊には、オリャンタイタンボを始め、ピサック村、モライ遺跡、マラス塩田など、訪問する地域も多いので、「ウルバンバ谷観光」の中にに含めることもお勧めです。
 
ミスミナイ村の訪問をすることで、地元ケチュア族の生活をじっくりと見学することができます。滞在時間に合わせてご案内するので、短ければ2時間ほどから、あるいは宿泊することも可能です。
※日本語ガイドが、村人のご案内を全て訳します。
 

●ケチュア族の祈りの儀式

ケチュア族の神聖な儀式を見学することが可能です。見学する旅行者の幸運も一緒に祈ってくれます。写真は、神聖な“コカの葉”です。

●ケチュア族の暮らし体験

アンデスの人々の暮らしに興味がある方には、ミスミナイ村をお勧めします。1,2時間の滞在から、半日、終日、宿泊など、希望に合わせてアレンジします。作物の収穫を体験したり、ケチュア族の暮らしを実体験できます。

●手織りの民芸品

村の女性は、織物などのお土産を観光客向けに生産しています。村で手作りの民芸品を購入可能です。
 

●農村風景を楽しむ軽ハイキング

農村風景を望みながら歩く、高台への軽いハイキングも高所順応にお勧めです。

 
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ミスミナイ村プロジェクト


レスポンシブル・ツーリズム(責任あるツーリズム)の取組みとして、2008年からコンドルトラベルがミスミナイ村と始めました。トレッキングのポーターなどの雇用を始め、ツーリズムの産業構造の中で、地元ケチュア族の人々が取り残されることのないようにすることが、「ミスミナイ村・プロジェクト」の目的です。
ミスミナイ村は、積極的にツーリストを受け入れることで、現金収入を得るきっかけとなり、村のインフラ整備などにもつながっています。また、織物などツーリスト向けのお土産の作成と販売も積極的に行っています。
アンディーナトラベルの「インカトレイル」では、荷役ポーターは、全てミスミナイ村の村人が担当しています。いつも同じ村人がポーターをすることで、よりアットホームなトレッキングを提供しています。
 

フォトギャラリー

クスコ近郊のアマゾン:プエルト・マルドナド

◆プエルト・マルドナード
ペルー・アマゾンのもう一つの基点となるのが、プエルト・マルドナードです。クスコから飛行機で約30分の距離にあるので、マチュピチュ観光とセットで効率よくアプローチできるアマゾン地域です。
◆タンボパタ自然保護区
世界で最も生物が多様に生息する地域の一つとも言われます。マヌー国立公園に隣接する広大な自然保護区です。
 
プエルト・マルドナード発着で、2泊3日でご案内いたします。ジャングル・ロッジ所属のガイドに空港で合流して、アマゾン川をボートで移動します。ご案内するロッジは、ジャングルの中とは思えないほど快適な設備とサービスを備えています。建物は、地元の文化を尊重したデザインを現代風にアレンジした、リゾート型のホテルです。アマゾンの大自然にどっぷりと浸かるために、ジャングル・ロッジでは様々なアクティビティが用意されています。
・ジャングル・ハイキング
ボートで30分ほど移動して、野生動物が集まる湖を往復する約2時間のハイキングをします。湖では丸木船に乗り換えて動物観察をします。オオカワウソ、ワニなどを探します。※通常、2日目の午前中に催行します。
・キャノピー・タワー
高さ30mのやぐらに登ります。木々に着床する植物を観察したり、野鳥の観察をします。オオハシ、コンゴウ・インコなどを探します。
・クレイ・リック観察
ロッジの近くにあるオウムの巣がある崖(クレイ・リック)へ。ミネラルが染みだす断崖に集まります野鳥を、観察用の仮設テントから観察します。コンゴウ・インコを見れる最適な時期は9月~5月です。
・薬草文化体験
ボートで30分ほど移動して、先住民のコミュニティへ。そこで、先祖から伝わり今も使われている薬草の採取や作り方の解説を受けます。
・ナイトウォーク
夜行性の動物を観察するために、ロッジ周辺を散策します。
 
※生息する野生動物
猿は、リスザル、フサオマキザル、アカホエザルなど5種ほどが付近に生息します。その他、鳥:オオハシ、ツメバケイ、ツノサケビドリ、コンゴウインコ、オウム、哺乳類:オオカワウソ、カピバラ、爬虫類:カイマンなど、様々な動物を目にするチャンスがあります。